百五銀行 丸之内本部棟に《伊勢型紙》
図案の作成・型紙彫刻・デジタル化データの提供
百五銀行の丸之内本部棟がオープンいたしました。
設計コンセプトは『津の街に三重の伝統文化に根差した賑わいの創出』です。
津藩の城址に隣接する百五銀行 丸の内本部棟は、城址の石垣に調和を図る現代的な石張り低層部としています。
国道23号線通りに面したエントランスには、伊勢型紙そのものをデザインに取り入れて、金属板を透かし彫刻した大型の壁面スクリーンを設置しています。
そのモチーフは藤堂家のお印【蔦-tsuta-】の紋。
人と人との繋がりと繁栄を願う《蔦繋ぎ分-つたつなぎもん》は江戸時代の津城主:藤堂家ゆかりの文様。
弊社にて、図案の作成・型紙彫刻。デジタルデータ化の提供をさせていただきました。
圧巻の巨大ファザードはメタルを彫刻したスクリーン
蔦の葉が繋がる文様
館内の一部にはその文様を繁栄させた別注のカーペットも敷かれています。
伝統工芸としての【伊勢型紙】ですが、その活用のさせ方は様々です。
伊勢型紙の真髄はそのデザイン・意匠性にあります。
職人の手で彫られる鋭くも温かいタッチ。
この意匠は伊勢型紙の最大の特徴です。
【デザインは生活を楽しくする!】ために活用されれば、伊勢型紙の未来は明るい!と誇らしく思います。
12階建てのビルの中には、同行の資料館も新設され、都市景観の調和を重視した中心市街地の活性化に貢献する願いが込められています。
施工:日本土建・竹中工務店JV
設計:日建設計