Celebration – 伊勢型紙特別展
THE TOWER HOTEL NAGOYA “on hold” にて「Celebration – 伊勢型紙特別展」を開催。
特別展を、THE TOWER HOTEL NAGOYAにて開催します。
伊勢型紙とは本来『きもの』の型染めに使われている用具で、多種多様な意匠を緻密に美しく彫り抜いた紙です。その歴史は一説には壱千年とも云われ、白子地区(現在の三重県鈴鹿市)を中心に生産されてきました。
驚くべきはその【デザイン性】と【彫刻する事で表現される光と影】にあります。
19世紀後半、欧米の芸術家たちを瞬く間に魅了し、アールヌーボーなど当時の芸術運動に多大な影響を与えました。
今回は、弊社の様々な題材の伊勢型紙や、普段見ることのできない江戸時代から現代までの貴重なコレクションを発表いたします。
新たに誕生したホテルの一角での展示は、弊ギャラリーにとっても新たな試みとなります。是非ご高覧ください。
このコロナ禍、皆様の安全の為に
本展は完全予約制での開催となっております。
ご来訪の際にはJill D’art Gallery もしくは THE TOWER HOTEL NAGOYA までご連絡ください。
本展の目玉は、100年以上前の『伊勢型紙アーカイブ』
過去の歴史を今から作ることは出来ません。
伊勢型紙がその本来のサイズ「横:38cm x 縦:20cm〜50cm」になるまでには、多くの工程を経ます。
1.四方向へリピート機能を付加した小さな「小本図案-こほんずあん」が絵師により描かれます。
2.その「小本図案」を元に、熟練の技で伊勢型紙彫刻師が「小本型-こほんずがた」彫刻します。
3.彫り上がっ「小本型」を、大きな型地紙に墨で文様を刷り込み刷り込みして、本来染色用途のサイズまで押し拡げます。
4.刷り込み文様を、最初から彫刻し直し、本来サイズの染色用の伊勢型紙が完成します。
ただでさえ、人目に触れる機会の少ない伊勢型紙。
その元となる「小本型-こほんずがた」は言うに及ばず、
伊勢型紙の型匠の蔵に眠っている筈のアーカイブです。
この貴重なアートピース 初の公開の機会をお見逃しなく。
明治・大正期を中心にコレクションされたアーカイブは、「鶴」や「草花」のお馴染みのモチーフなどが多い中
興味深いコトに、当時の生活の中で目にする「藁干し-わらぼし」「十薬-どくだみ」「蓑籠-みのがご」などのをモチーフとした型紙もあります。
そんな「文様への多様性」を楽しんだ当時のグラフィックデザインのユニークさにも驚かされます。
—–Celebration-伊勢型紙特別展—–
とき:2021年6月3日[木] – 2021年6月27日[日]
-お問い合わせ-
Jill D’art Gallery