素材のご説明
伊勢型紙は美濃和紙を3枚 柿渋で貼り合せたものです。
その後、被膜ハリを待ち、天日干し→室枯し(燻煙室にて、7~10日昼夜を通して松、杉、檜のおがくずで燻す。)→再び柿渋に浸ける。
これらの作業を2回ほど繰り返し、数ヶ月間寝かせた紙を型地紙(渋紙)と呼びます。
この特殊な渋紙は、柿渋と3層構造のお陰で、ただの和紙と比べ大変丈夫で、耐水性・寸法安定性に優れ、文様彫刻にも染色にも大変に適した機能を発揮します。
この特殊な渋紙に、三重県鈴鹿市周辺にて、型紙職人が文様を彫刻したものを”伊勢型紙”と定めています。
とても丈夫で扱い易い紙ですが、素材は飽くまで”和紙”ですので、無理な力が掛かれば破損の要因となります。
その点にはご留意ください。
お手入れについて
おおまかに申し上げますと、特にご注意いただく事はございませんが
下記事項に、ご留意お願い致します。
記
・直射日光など強い紫外線を長期にわたり浴びると、色褪せの原因となります。
強い日差しに長期間晒すことのないようお願い致します。
(屋内に放置する分には支障はございません。)
・多湿な場所に長時間放置されないよう、カビ防止の為に風通しを心掛けてください。
・素材は飽くまで”和紙”ですので、無理な力が掛かれば破損の要因となります。
(鑑賞用など、額装された場合は その心配はございません。)